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「'97 わたしの写真集ベスト5」
(『アサヒカメラ増刊 カメラブック '98』1998年3月、朝日新聞社刊)
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ここでは挙げていないが、例えば渡辺克巳『新宿 1965−97』(新潮社)や、芳賀日出夫の集成『日本の民俗』(クレオ)のように優れた写真集はまだある。また、遠藤知巳の丁寧な訳文で邦訳が刊行されたジョナサン・クレイリー『観察者の系譜』(十月社)のような重要な視覚文化論でなぜ、「写真論」が周到に回避されているのかを考えることも必要だろう。
 あるいは鵜飼哲『抵抗への招待』(みすず書房)や立岩真也『私的所有論』(勁草書房)といった著作は、括弧付きの「表現」や「政治」ではない、そのふたつを分け隔てつつ繋ぎ留める今日の表現/政治が顕在化する線分を見いだし、その可能性について具体的かつ横断的に示している点で必読の書と言える。クラウゼヴィッツを模して言えば、今日、表現は別の形態での政治の継続なのだ。写真表現もまた、その例外ではない。

1997 写真集ベスト5(発行順):
山内道雄HONG KONG 1995−1997 香港』(蒼穹舎、1997年9月刊、本体価格3,300円)
楢橋朝子NU・E』(蒼穹舎、1997年11月刊、本体価格4,400円)
中藤毅彦Enter the Mirror』(Mole、1997年12月刊、本体価格2,980円)
(以下は評論)
藤田省三「写真と社会」小史』(みすず書房、1997年4月刊、本体価格2,500円)
西村清和視線の物語・写真の哲学』(講談社、1997年6月刊、本体価格1,553円)

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